怪我

時が経って
あのときはこうだった
あのときはこう思ってた
とか知る夜もあるでしょ
本当はいま言ってほしいけど

いつかあなたの気持ちに気づき
涙流すみたいな未来があってもいいよ
そう思うことにしたよ
だからいま何も言わないでいいよ

あなたがわたしに言える言葉なんて無いのよ
いま言ってほしい言葉はだって
この星のキズみたいなもの

別れを終えたらあなたとわたし
どっちのほうが悲しむかなって考えて最悪
あなたの優しさは
わたしの死骸を包んで撫でる
滲みて痛い

甘い暗闇で忘れてた
怪我してたみたい
それはあなたもわたしと同じ
言わないだけで
言えないだけで

冷たい眠り
それでも時間は止まらずに
永遠は片付けられてく
あなたの優しさは
わたしにとって全然優しくなくて
滲みて痛い
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