花咲く丘

溜め息が似合わない
可愛い人は可笑しな声色で
体の温度が上がる
冷めた目つきをする君は

ここで眠るよ
君に触れたい

水面に映って手繰れない
遠い記憶
濡れたアスファルトでは歩けない
この指を高く掲げて
止まるまでの時間
瞼の奥の赤い針
抜けないままの夜

名前を呼ぶ声
それだけで続きそう
どんな夕闇でもいいんだけど

2人が歩いた
あの線路沿いを目指す

あの花の咲く丘では
見えないもの
教えてくれた幸せの跡
生温い空気の今日は
忘れない空模様
鬼灯を鳴らして帰ろう
寂しくなる前に

君はここで眠るよ
君に触れたい

水面に映って手繰れない
遠い記憶
濡れたアスファルトでは歩けない
この指を高く掲げて
止まるまでの時間
瞼の奥の赤い針
抜けないままの夜
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