ふるさと青年団

俺とあいつの結婚式を
一番喜んでくれたのはお前
司会のくせに酔いつぶれて
それでもお前の心が嬉しかった

何処へ行くのも何をするのも
不思議と気の合う三人だった
お前のポンコツ車が壊れ
坂道を押しながら笑い転げてた

この町もだんだん若いやつらがいなくなり
寂しくなって行くけれど
俺は何処へも行かないだろう
愛するものがここにあるから

ソフトボールの大会の後
打ち上げの席でお前は言った
「町を出ようとおもってるんだ」
その時あいつの笑顔が凍り付いた

もしもお前があいつのことを
想っていたなら許してくれよ
「そんなんじゃねぇ」と力一杯
俺の肩つかんで涙浮かべてた

この町にお前がいなくなれば俺たち
寂しくなってしまうけど
俺は何処へも行かないだろう
愛するものがここにあるから

この町もだんだん若いやつらがいなくなり
寂しくなって行くけれど
俺は何処へも行かないだろう
愛するものがここにあるから
愛するものがここにあるから
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