無口な涙

時々思うんだ
あの人みたいに素直に生きていれば
どうだったろうって
周りの人をもっと幸せにできただろうか?
自分自身をもっと好きでいたんだろうか?

手を伸ばさないで 届かないと嘆いて
このままでいたいクセに「変われない」と苛立って
雑踏の向こう側でいつかの僕が見てた

愛も夢もない そんなわけがない
想いは溢れてるのに
ただ一言が見つからなくて
無口な涙が落ちた

どこにでもある石ころのよう
顔のない人々が僕をすり抜けてく

正体のない不安に 正解のない問いかけに
期待通りの答えをいつも探してしまう
感情の向こう側で自分を殺したまま

「傷付きたくない」 そんな理由じゃない
僕は聞きたいだけだ
震えた声がふいにこぼした本音を

愛も夢もない そんなわけがない
想いは溢れてるのに
ただ一言が見つからなくて
無口な涙が落ちた
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