薔薇の化身

あなたの腕(て)を いま振りほどいて
恋が終わる かさねてきた
悲しみを溶かすように

その瞳(め)のなか いちばん綺麗な
微笑みだけそっと残してゆくわ

したたかに ただしなやかに
傷つくたび またひとつ
誇りを身に付けて
これからがたとえ泥だらけでも
気高く咲く私は 薔薇の化身

泣き顔など見せたくないのよ
たかが愛と背中向ける
強がりと言われても

愚かなほど潔く生きた
そんな女いたと憶えておいて

したたかに そうしなやかに
抱かれるたび またひとつ
棘(いばら)を身にまとい
血の色で心燃やし尽くして
路上に咲く一輪 薔薇の化身

したたかに ただしなやかに
傷つくたび またひとつ
誇りを身に付けて
これからがたとえ泥だらけでも
気高く咲く私は 薔薇の化身
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