恋ひとつ雪景色

窓をあければ 雪景色
遊ぶ渡り鳥
赤いカクマキ着たひとが
通り過ぎる
あなたを慕うこの胸は
まだ銀世界 誰も汚せない
やさしい足跡は
いつの日つくのやら

汽車が走れば 見えかくれ
冬の日本海
舟も真白におおわれて
心細く
あなたに急に逢いたくて
ただ無我夢中 切符買ったけど
なぜだかぽろぽろと
涙があふれ出る

真綿ちぎって 投げたよな
重いぼたん雪
道に誰かがころがした
みかんひとつ
あなたは強く抱きしめて
春まで待てと いってくれたのね
このままうずもれて
その日を待ちたいわ
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