ひかり

大きな窓に 曖昧につのる
にじむ にじむ 白色

カップの底に ことばを沈め
ひとつ ひとつ ためている

選ぶたびに ずるいのか
嫌になる こころごと

足もと しんと 冷たくて
靴底 よごれ みえかくれ

みんなの道をはずれても
そっと そっと 歩く

ここに、残す
祈りみたいに 儚いことばを
いつも 少し 怖いけれど
あとは どうか 都合のままに
そっと受け取って

学生たちは春を待って
ちいさなキャンバス 花を添える

わたしは 詩をひとつずつ
君の景色に ひかりの芽を

迷いながら 願うのは
やさしさごと こころごと

君の名前を呼ぶように
手紙を ただ したためる

ここに、残す
祈りみたいに 儚いことばを
いつも 少し 怖いけれど
あとは どうか  都合のままに
そっとそっと

ここに、残す
朝靄みたいに 柔らかいことばよ
今は そっと 息を潜めて
雪解けの下で
光って光っていて
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