プール

水たまりを覗いた僕らは
濁った雨を飲み干した
痒い身体に慣れた僕らは
笑い話で歩き出した

木に登り見下ろした少女は
水たまりに飛び降りた
醜い顔に慣れた少女は
独り言で笑う

男は何も守れずに
狂いそうなこの胸の 不安を消せない
女は何も手放さずに
ただ待っていた その胸を癒せる光

雨が塞いだ夜空は
誰も求めなかった
遠くの雲が光を奪って
共に壊れそうだった

子供は何も恐れずに
遊んでいた その胸の痛みも見せない
母は子供を抱き寄せて
ただ待っていた その胸を癒せる光

遠い未来の希望なんて
誰も求めなかった
明日また会えるのかなんて
誰も信じなかった

共に壊れそうだった
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