姉妹

妹よ 夜ふけにそっと
何処へ行くの
重い鞄 二つ提げて

子供だと思っていたが
いつの間にか
内緒ごとを 持っていたのね

私のことを 責めて
泣いてたくせに
あなたも恋をしたの

馬鹿ね 私と同じ
悲しげな恋をして
どうするつもりよ
だけど あなたはきっと
泣かないわね 妹よ

妹よ 夜明けの雨は
きっと寒い
傘を持って行くがいいわ

びしょ濡れのからだのままで
すがりついちゃ
恋の夢も 冷めてしまうわ

背中を向けていても
足音だけは
しっかり聞いているわ

いいわ 信じてあげる
私より何倍も
真面目なあなたを
だから 落着き先は
知らせるのよ 妹よ

馬鹿ね 私と同じ
悲しげな恋をして
どうするつもりよ
だけど あなたはきっと
泣かないわね 妹よ
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