横浜暮色

港灯りが 映しだす
恋にはぐれた この街を
指輪をながめた 帰り道
あの日おまえを 抱きしめた
帰っておいでよ 今もひとりなら
夢を揺らした 愛の横浜に

海を見下ろす ベンチには
風が枯葉を 運ぶだけ
悔やんでいるのさ わがままを
痩せたおまえを 泣かせたね
帰っておいでよ 涙そのままに
ふたり暮らした 愛の横浜に

古い十字架 白い影
胸に面影 こみあげる
時間が昔に 戻るなら
二度とおまえを 離さない
帰っておいでよ 潮が満ちる頃
めぐり逢う街 愛の横浜に
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