花よ鳥よ

はみ出して暮した頃に
見た夢を握りしめ
都を歩けば 右も左も
人の背中は寂しげで

生きているって事を 感じていたくて
ひとり風吹く 空の下

花はよ 花はよ
どんな雨でも咲くだけさ
花はよ 花はよ
どんな土でも咲くだけさ
悲しくも 人らしく 生きてゆきたい

手に入れた喜びよりも
大切なものがある
険しい道には 涙が降ったり
人の灯りに照らされた

生まれ育った場所を 想っていたくて
ひとり都会の ど真ん中

鳥はよ 鳥はよ
風に吹かれて飛ぶだけさ
鳥はよ 鳥はよ
空があるから飛ぶだけさ
苦しくも 人らしく 生きてゆきたい

花もよ 鳥もよ
急がず今日をゆくだけさ
花もよ 鳥もよ
時間の流れをゆくだけさ
果てなくも 人らしく 生きてゆきたい
×