湯の華慕情

吹雪の夜に バスに乗り
雪山こえて いでゆの宿よ
おんな心を 湯舟にそめて
ぬくもりひと夜の 肌恋し
山間の雪紅葉 定山渓

湯煙り匂う 恋の華
あなたを追って 湯の街しぐれ
慕いひとすじ 頬よせあって
しぐれの涙に 仮の宿
湯の華に咲いた恋 定山渓

みぞれがまじり 華が舞う
根雪も白く 流れて消える
所栓勝てない おんなの春を
淋しさあなたに 身をなげた
月明り霧に舞う 定山渓
×