ふたりの走り雨

傘もささずに 待ってる女に
やさしい言葉も かけられず
俺は冷淡い 背をむける
けれどおまえが 愛おしすぎて
わかれられない 路地裏の
ああふたりの走り雨

俺のいのちを 二つに割って
半分おまえに おいてゆく
ひいてくれるな うしろ髪
もしも時間を 巻き戻せたら
夢をみようぜ しあわせの
ああなみだの走り雨

惚れたおまえに はじめて買った
ガラスのリングが ポケットで
声をころして 泣いている
できるものなら 相合傘で
恋に濡れたい まぼろしの
ああふたりの走り雨
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