雪の炎

お酒に捨てても また燃える
恋は情けの 走り湯よ
あなた舞子を 泣かせるために
逢いにくるのね 雪国へ

姿見に雪舞う 国境
恋の闇夜の 底深さ
ひえた黒髪 ほどかれながら
憎いきらいと 袖をかむ

踊りに三味線の音 化粧より
恋は生き身を ゆるすもの
酔った舞子を のこらず抱いて
つらいわかれの 火の枕
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