酒しぐれ

いくら惚れても 尽くしても
所詮結べぬ えにし糸
酔えば未練が なおさらつのる
女ひとりの 夜ふけごろ
指にこぼれる ああ 酒しぐれ

男ごころの 嘘・まこと
知らぬうぶでは ないけれど
風の音にも かすかに痛む
夢の数かず 思い出を
なんで濡らすか ああ 酒しぐれ

吐息まじりの こぼれ灯が
路地に咲いてる 花暖簾
忘れきれない 面影ばかり
浮かぶお猪口を 何としょう
胸にそぼ降る ああ 酒しぐれ
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