信濃路梓川

かなかな鳴いてるひぐらしが
心にしみこむ昼下り
信濃路 梓川 ひとり旅
竹籠を 背負ったおばさんが
日やけした顔をほころばせ 話しかける
ふと浮ぶやさしい あのひとの顔

短い夏の日おしむよに
コスモス垣根に もたれてる
信濃路 梓川 ひとり旅
笹舟を流して届くなら
私にも想い届けたいひとが ひとり
ふと浮ぶやさしい あのひとの顔

緑の風吹く縁側に
古びた時計が刻(とき)をうつ
信濃路 梓川 ひとり旅
いつの日か ふたりで来ませんか
絵葉書に書いておくります 恋ごころ
ふと浮ぶやさしい あのひとの顔
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