東京のあんちくしょう

花の都と 言うけれど
いつも涙の 花吹雪
夜明け前ほど 暗いもの
じっと朝陽を
待とうじゃないか

東京なんて なにさ
東京なんて なにさ
渡る世間は 鬼ばかり
東京の東京の あんちくしょう

こんな筈では なかったと
いつも未練の 走馬灯
そんな私を あたためる
酒のやさしさ
泣けるじゃないか

東京なんて なにさ
東京なんて なにさ
だけどどこにも 帰れない
東京の東京の あんちくしょう

百年足らずの 一生で
勝った負けたは 時の運
幸か不幸か やじろべえ
同じ重さの
命じゃないか

東京なんて なにさ
東京なんて なにさ
いつか花咲く 時が来る
東京の東京の あんちくしょう
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