港・縄のれん

錨おろせば 飲みに来る
酒の肴は 一夜干し
想いめぐらす 縄のれん
雪にちらちら 舞う影絵
まるであんたに 生き写し
エンヤラエ! ヤンサノエ!
待ってこがれて…
待ってこがれて もうみ冬

寒さしんしん 肌を刺す
とてもしらふじゃ いられない
雪も戯れつく 縄のれん
もてたつもりの 酒情話
惚れていたのは この私
エンヤラエ! ヤンサノエ!
春は素通り…
春は素通り もうみ冬

雪のすだれを 掻(か)い潜(くぐ)り
船は港へ いつ戻る
なみだひと粒(つぶ) 縄のれん
熱い鰭酒(ひれざけ) 空(から)にして
みれんなみなみ 詰め替える
エンヤラエ! ヤンサノエ!
ほろりほろ酔い…
ほろりほろ酔い もうみ冬
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