背広姿の渡り鳥

辛うござんす 他国の雨を
一人 旅籠で 聞く夜は
背広姿の渡り鳥
からみませんが 仁義とやらは
切るに切れない
恋の糸 恋の糸

好きでござんす シンから好きで
瞼 はなれぬ あの笑くぼ
忘れられなきゃ 何故捨てた
ひとに云えない こころの中は
濡れたギターが
知るだけさ 知るだけさ

夢でござんす 今更愚痴を
ならべたてても 悔んでも
背広姿の渡り鳥
何処へゆこうと 行く先ぁおなじ
所詮 東京は
遠くなる 遠くなる
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