二人の旅路

窓をあければ 汐風夜風
磯の香りの なつかしさ
ついに二人に なったねと
肩におかれた 手に手を添えりゃ
うかぶ昔の 想い出よ

揃いゆかたに この身をつつみ
さしつさされつ 酒をくむ
遠くきこえる 海鳴りも
むせび泣くよな 汽笛(きてき)の音も
あの日愛(いと)しむ 旅の宿

愛の絆も 三十余年
泣いて笑った 歳月(としつき)よ
今宵湯舟に ゆれる月
つらいからこそ 笑顔を作り
生きて行きます 旅路川
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