春風を夢見て

校舎に近い店でいつも 語り合って道くさしてた
街角にたたずむ姿が 冬の風に溶けていく
何度も後ずさりしたけど こわれかけた日々を背負って
も一度長い道選んで やれる気はしたんだ
泣きながら夕暮れ待った 人は皆通り過ぎていく
あの日からあたたかい夢 地図を片手に探し出す

春風を夢見て 心にうもれたガラス割り
僕らは別々の道を 今歩んでいくんだね

騒がしい午後に見つけた 忘れかけた希望の道に
泥だらけの靴をみがいて 新たな一歩踏む
あの時は幼すぎたね 怖がって抜け出せずにいたよ
だけど今誓ったんだよ 春の声を聞けるように

長い旅路のあとに 人は何見つけ何知るの?
いつか掘りおこせるはずさ 僕らのタイムカプセル
遠い空の向こう ふるえる翼広げていこう
少し分かった今 強くなれるから

キラキラ光る波が 冷たい海に帰ったけれど
あたたかい日差しがいつか 砂浜に打ち寄せるよ

僕らが見た映画は あの空につづきがあるから
今この手でつくり上げる あの青さに負けぬように
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