雪港

どこかへ下駄も 脱ぎ捨てて
走って来たけど
船は桟橋 離れてく
ひと足違いで 掴めなかった
女ごころの しあわせを
あなた待ってて いいですか…
声も届かぬ 雪港

見馴れた文字が 乱れてた
別れの一行
走り書きした置手紙
苦労を背負って 一緒に行くと
決めた想いも 知らないで
あなた本当に 罪ですね…
夢も凍える 雪港

どんなに袖を 振ろうとも
霧笛を残して
船は岬に消えて行く
これきり恋など しないと言った
酔った昨夜の ひとり言
あなた信じて いいですか…
答え貰えぬ 雪港
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