火星のスコーピオン

見えている月にはうさぎは住んでなかった
いくつかあるうちのひとつには見覚えが
あるような花が 咲いてることもなくは
ないように見えてた ほんのちょっとだけど

でも彼はその花が 呼んでるように見えた
行きたいと思ってた あそこには誰も
いないはずだったし 音のすき間もないくらい
静かな場所だと 思い込んでたから

火星のスコーピオン
火星のスコーピオン

やわらかなベッドもあったけど彼は
エンジのソファで いつも眠っていた
おしゃべりニックが いつ来てもいいように
ベルの音が鳴ったら すぐドアに行けるように

火星のスコーピオン
火星のスコーピオン

いつだって願ってた 神にも空にも
どうしても僕の針は誰かを傷つけて
しまうから嫌なんだ どうか僕の針から
毒を抜いてくれよ やせすぎたっていいから

火星のスコーピオン
火星のスコーピオン
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