風のライオン

力まかせの 喧嘩じゃ負けない
それが絵になる少年の日々

何処かに眠る わがままな瞳は
時間を積んで 優しく消えた

気疲ればかり 大人の顔で

秘密が増えれば 臆病になり
笑顔の数さえ 心に重いだけの飾り

昨夜 手元に粉雪が来て
冬のチョウチョの姿になった

シルクの雪を かわすように舞い
僕を連れて 季節を越えた

まぼろしの底 歩きすぎたね

心は四月の草原の中
痛んだ たて髪 しばらく風にあずけてから

いつか 走り出す
いつか 走り出す

忘れた爪を 想い出す時

心は四月の草原の中
痛んだ たて髪 しばらく風にあずけてから
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