悲炎

眠れぬままに 夜が逃げてゆく
ひとつになれない 二人を連れて
空の彼方へ 吹きとばされようと
俺はおまえを つかんでいたかった
ああ 信じればこそ 愛してゆけた
心の叫びも おまえには届かない

夜明けの雲を みつめるおまえ
涙の跡に 陽がかげる
心を伏せた おまえは化石
さぐる歴史には 解けぬ秘密
ああ 限りなく燃えろよ 悲しみの炎
心の骨さえも 残さずに焼きつくせ

限りなく燃えろよ 悲しみの炎
心の骨さえも 残さずに焼きつくせ
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