太陽とヴィーナス

時は2015年 陽炎も買える街
西に消えてく今日にいまクラクション高く鳴く
首をつたう汗の そのルートをねじ伏せて
胸の高鳴るほうへ 首都高速くぐるのさ
甘く匂う果実 ほおばって投げ棄てた
キミの微熱は今にあの宇宙(そら)も焦がすだろう

道を急ぐさ 照らせよヴィーナス
遠く遠く遠く はなれたあの太陽を目指すのさ
その焔は 憧れに咲く花のようで 熟れすぎた夢を
小さな運命に焼きつけた

時を告げるラジオ 流れ出す小夜曲
西に消えてく今日に いざ!スロットル吹かすのさ
今宵流れる風景は 冗舌に語りだす
うしろ髪より強く引かれる物語を

道を急ぐさ 照らせよヴィーナス
遠く遠く遠く はなれたあの太陽を目指すのさ
その光りは 旅の始まり告げるようで 朽ちかけた夢も
オーロラ色に染めあげる
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