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モノレールから
空の港が見え始めれば
もうすぐ逢える
あなたの笑顔 到着ロビー

離れて 判ったの
こんなにも好きなこと
あなたのやさしさに
甘えすぎていたみたい

そっと次のページを開いて
あなたの帰り 待っていた
両手をふって見つけて
人ごみのなか 私のこと

帰省ラッシュの
スーツケースが通路に並ぶ
壁のボードの
あなたの便にランプが点いた

今までだったなら
ここまでは来なかった
不思議ね その顔を
ドキドキして 捜してる

そっと秋のページを開いて
愛を先取り あなたより
お帰りなさいの後は
愛していると言うつもりよ

そっと次のページを開いて
駆けよっていく 私から
季節がいくつ過ぎても
このままずっと 離さないで
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