恋心

肩にまわした手が時を戻す
あの日のように
視線合わせたら 泣きそうで

やっと忘れかけた
恋心があふれ出して
そよぐ風にも揺らぐほどよ

別々の道と心に決めて
歩み始めていた私

ふいに 姿を消す
勝手なあなたを許して
やり直せるほど
私は 強くなくて…

名前呼ばれるたび
胸の奥が チクリ痛い
遣る方ない想いがつのる

すっかりあか抜けた二人の間に
同じ明日はないみたい

「それじゃ」って席を立つ
あなたの背中が
だんだん 小さくなるのを
ただ見つめてるだけで

意地もはれないほど
疲れ果てた恋心が
なじりもせず
いま去って行くよ
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