look at me Dad

なぁ おやじ 俺は今
素敵な想い出がフラッシュバックした
グーッと腕を伸ばしたら
届きそうなほどに 鮮明な風景

なぁ おやじ 家の横
公園で二人はキャッチボールした
寒そうに捨てられたダンボールが
たったひとつのホームベース

速い速いスピードに 少し怯えながら
只々 大きなグローブを広げて
大事なものはちゃんと掴んで来たよ

もう一度 笑ってくれ
もう一度 叱ってくれ
頼むよ 錆ついた右腕をあげてくれ
世界一の笑顔は 俺に勇気をくれた
今なら くたびれたグローブで受けてやる
Look at me dad

なぁ おやじ 電話ごし
淋し気な声だけ引っ掛かっている
公園もいつからか
大人達のせいで駐車場になった

広い広い背中が 少し丸く見えた
“まだまだやれる”と強がる姿勢は
昔からさぁ 何も変わっちゃいないな

“空振りしてもいいんだぞ
思いっきり振り抜くんだぞ”
濁声もこだまして 優しく響いていた
どこまで情けなくても
どこまで年老いても
あなたは俺だけのヒーローに間違いはない
Stand up straight

速い速いスピードで 流れて行く時に
只々 心のグローブを広げて
大事なものはちゃんと掴んでゆくよ

もう一度 笑ってくれ
もう一度 叱ってくれ
頼むよ 錆ついた右腕をあげてくれ
世界一の笑顔は 俺に勇気をくれた
今なら くたびれたグローブで受けてやる
Look at me dad
Stand up straight
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