春のおとずれ

春のなぎさを あなたとゆくの
砂に足跡 のこしながら
はじめて私の 家にゆくのよ
恋人がいつか 出来たらば家へ
つれておいでと 言っていた父
夢に見てたの 愛する人と
いつかこの道 通るその日を

お茶をはこんだ 障子の外に
父とあなたの 笑う声が
聞こえて来たのよ とても明るく
幸せなくせに なぜ泣けてくるの
母のほほえみ 胸にしみたわ
帰るあなたを 見送る道は
おぼろ月夜の 春の宵なの
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