磯ぶし源太

水戸を離れて 東へ三里
男松だよ 磯ぶし源太
なぜに空見て 草蛙の紐を
しめる振りする
しめる振りする 涙ぐせ

水戸の白梅 日立のさくら
松が取り持つ この浜街道
風流祭で あの娘と喧嘩
意地で別れちゃ
意地で別れちゃ 見たものの

鹿島灘見りゃ 白帆が浮かぶ
一つニァつ 十三 五つ
船の数さえ あの娘の年か
待っちゃなかろが
待っちゃなかろが 旅烏
×