真夏の幻

ふと 立ち止まったの
今 かすかな 風の匂いが
遠く 置き忘れた 記憶
不意に 呼び覚ます

きっと 気付いていたの
そう 夢から 醒めるみたいに
いつか あの日の 二人にも
別れが 来ることを

愛したのは 真夏の幻
あなたの微笑み
胸の 中に 今も
呼び起こしてしまう

愛したのは 真夏の幻
あなたの匂いも
時が 経てば きっと
薄れてゆくでしょう

愛したのは あなたの眼差し
確かな きらめき
風の 中に そっと
とけだして 消えていく
とけだして 消える
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