6月の絵画

遊び疲れて乗った 始発は人もまばら
眠そうに目をこすり 黒い髪の君がもたれる

朝の光 白さを増してく

各駅停車 開くドア
四角く切り取られた あじさいの花は
6月の絵画 輝いてる

今の気持ちのことを しあわせって言うのかな
眠った横顔の長いまつげ しなやかな風

久しぶりに 今日は晴れそう

各駅停車 開くドア
四角く切り取られた あじさいの花は
6月の絵画 輝いてる

ああ 君はつかの間に広がる晴れの空
ひとりじゃ存在さえ疑う太陽を
ここにいるって 教えてくれるね

静かに開くドア
四角く切り取られた あじさいの花は
6月の絵画
目が覚めても どうか永遠に続け 僕らを乗せて
あじさいの花と 井の頭線で夢を見てる…
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