家出

家を出てきてくれないかと
あなたは いうけれど
私 できればあなたのことを
誰かに褒めて欲しかった
何も持たず出て行こうと
あなたは駅で待つ
あなたの他はいらないけれど
すこし さみしかった

夜は浅く
逃げる者には
足跡だらけの 月あかり
比べることが悲しいものも
この世にあるよと月あかり

親を捨てて 君をとると
あなたは誓うのね
できれば私 あなたを産んだ人と
ケンカしたかった
風は走る 風は走る
いま来た道を抱き寄せる
あなたがいれば すべてだけれど
それでも 私 ふりかえる

ねぇ もう一度
言葉にしてよ
汽笛に消えぬように
ねぇ もう一度 耳を貸してよ
あなたを愛してる

夜は浅く
逃げる者には
足跡だらけの 月あかり
ねぇ もう一度 耳を貸してよ
あなたを 愛してる
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