夫婦だんじり

仕立ておろしの 法被を着せて
前で両襟 ぴっとひく
町のみんなが だんじりが
あんたの出番を 待ってるわ
真似のできない 大わざで
見事きめてね やり回し
親子何代 だんじり曳いた
指で自慢の かぞえ合い
そんなあんたが かけ出せば
女房は炊き出し にぎりめし
負けてなるかの かけ声が
はるかとどろく かんかん場
春にゃ生まれる おなかの子ども
きっと男と 信じてる
だってこんなに 元気よく
だんじり囃子で 動くのよ
いつか揃って だんじりの
綱を曳く日が 目に浮かぶ
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