月とナイフ

ぼくの言葉が足りないのなら
ムネをナイフでさいて えぐり出してもいい

君の迷いと言い訳ぐらい
ほんとはぼくだって 気づいてたのさ

いつかまた あんなふうに誰かを憎むのかな
だとしたら もっともっと
だきしめて トゲのように心にささればいい
あなたに ずっとずっと残ればいい

いまさら何も言わないけれど
君の言葉は全部 ウソでいいんだろう

こんなことばかりくりかえしてたら
ぼくの涙はいつか 月にとどくだろう

ぼくはまた あんなふうに誰か愛せるのかな
その時は きっときっと
かぐわしい 風のように時が流れればいい
いつまでも ずっとずっと 続けばいい
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