静寂が燃える

駆け出したはいいが
靴音が跳ね返り突き刺さる
月曜の太陽に静寂が燃えて姦しい

花には風が
風には雲が
揶揄う様に戯れる

誰か私を知らないか?
誰か私を知らないか!

六月の囁きが
狂おしい午後には

屋根には雨が
時計の音が
震えて饐えて
血を吐く様だ

誰か私を知らないか?
誰か私を知らないか!

(この静けさに耐えかねて嗚咽を漏らしているのは誰だ!)

哀れ明日知らずの灰色の魂よ
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