わたしの宵待草

長い髪を下ろしたの あなたのために
少しだけど背のびして 大人になったの
恋をする気持ちはおんなじね 昔も今も
庭に小さな 宵待草の 花が咲いたら
ひとつ あげましょう
あなたに あげましょう
ふたりまの横顔 月が照らす前に

長い髪を結んだの 昔のように
少しだけど傷ついて 大人になったの
あの径を小さく消えて行く うしろ姿が
指にからんだ 宵待草の花が散ったら
ひとつ忘れましょう
あなたを忘れましょう
ひとつぶ涙が 頬をつたう前に
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