小さき花のテレジア

グラウンドの上をゆっくり電車が駅にすべる
わかってたはずの景色に今日はじめてこころ趣く

坂を下って縁の河川敷におりた
三脚を立てて二人並んで記念の写真に笑おう

愛すべき街にさよなら この爽やかさはなんだろう

悲しい嘘や さみしい歌は ゆっくりつづく川に放して
見えなくなるまで見送ったら 新しい季節想い坂を上る

いちょう並木をくぐり 噴水べりに座る
この街はたぶん変わらない また戻ってくればいい

小さき花のテレジア 君に永遠の愛を誓おう

どこにいても なにがあっても ゆっくり歩いてゆく二人の
美しき日々はいつまでも 流れる川のようにずっと続いてゆく

最後にやっぱりもう一度 河川敷におりた
風ゆれる小さき花のように 君がずっと穏やかに
咲きつづけていれるように
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