最果ての森

古い落ち葉 凍てつく森 立ってさえいられない
こんなにも弱くて臆病な僕を見る

胸を躍らせて 瞳を輝かせて 架けた光の橋
錆びた心では渡れるはずもない

沈んでしまう 太陽につられて
このまま闇に飛び込んでしまうのか

何かを信じて 耳を傾け 必死に目を凝らす
幼い頃からの記憶を少しずつ辿って…

求めすぎていた 自分を今は責めて
握り締めた手の中 蘇る鼓動

昇りゆく 太陽につかまり
このまま この森を抜け出せたなら

幸せは夢で育ち 夢は時を奪ってゆく
どんなに追いかけたって 追いつけやしない
それでも夢中で羽ばたく 言葉を失っても…

もしも世界に自分一人だけ あなたならどう生きる?
遠くに聞こえる 優しい 僕を呼ぶ愛する人の声
憂いの風は吹いて 流れ出す涙を拭ってくれる 蝶のように
最果ての森の出口は 残された時間のどこかに…

昇りゆく 太陽は知っている
もう二度と 僕がこの森へ来ないと
×