京都二年坂

しょせん女は 裏方さんや
男はんとは 器が違う
あなた叱って おくれやす
女 細うで 店のれん
うちにゃ重たい
京都 つれづれ 二年坂

バカな女の 詮(せん)ない愚痴と
胸にしまって 両手を合わす
秋を信じぬ 蝉しぐれ
暮れてゆく空 見上げれば
時の流れに
京都 しみじみ 立ち尽くす

一度失くして 身につくものよ
そうよ其処(そこ)から 見つけたものは
あなた見ていて おくれやす
花は石をも 割って咲く
うちが明日呼ぶ
京都 つれづれ 二年坂
×