風待ち

霞立つ 川べりの道
駆け上がり 息をきらせた
忘れてたハズのメロディー
ふと口ずさんでた

ひらひら舞う花の匂い ひとみを閉じれば
大切にしまってたざわめきが よみがえる

風がやわらいでいく季節は
あなたを想っています
春よ こい 春よ、愛しい人
誰よりも きっと 誰よりも そっと

雨上がり 橋のたもとで
肩を寄せ 影を重ねた
ふたり 頬 あからむほど
こころが音をたてた

見失いそうなほど好きと 思えた気持ちや
初めて泣いた恋を「初恋」と呼べるなら

風がやわらいでいく季節は
あなたを想っています
春よ こい 春よ、眩しいひと
いつまでも きっと いつまでも ずっと
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