街はふるさと

「何がどうなっているんだろう?」
見えぬ眼で睨むれば
「何がどうだって言うんだろう?」
縺れながらも走るだけ
悲しいなら泣けよ
泣けば世界は土砂降りの雨だろう

泣き飽きて
泣き飽きて夕焼けがくすぐったい
くすぐったくて
笑い転げて涙出た
涙拭いたら、もう行くぜ
冷めて張り付いた横顔のままで

彷徨えば
足許、今日もフラフラ
歌は今日も涙と風の
その声だ
人間万事グラグラ
地平の果て
決して届かぬ虹が
架かっている
まるで陽炎のように

水に映る空が
それを見ている俺の
眼鏡に映る

人並み縫うように
風は吹く
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