はるか

悲しみ一つずつ持ったまま
僕らは春の空にくるまった
君は少しはにかんで笑って
暖かい空気に何かが揺れた

寂しさ一つずつ持ったまま
僕らは春の青によりそった
目を閉じた君の白い横顔が
触れられない光に重なった

あの雲の向こうの無限に抱かれて
僕らは本当に自由なんだ
失うもののない空っぽの心に
始まるものの彩りが降りてきたら
二人の物語を描こう

ほら、響き合う僕らの愛が
いま、眩しい世界を彩なすよ
ああ、巡り合う奇跡は遥か
さあ、新しい朝日の射す方へ歩み出そう

切なさ一つずつ持ったまま
僕らは春の緑を吸い込んだ
流れる君の髪をすり抜けて
生まれたての儚さが香った

あの風の行方の永遠を追いかけて
僕らはいつまでも無邪気なんだ
言葉なんていらない透き通ってる心に
心地よい最初の和音が降りてきたら
二人の喜びを奏でよう

ほら、響き合う僕らの声が
いま、優しいメロディーを紡ぐよ
ああ、望み合う未来は遥か
さあ、芳しい朝日の射す方へ歩み出そう

ほら、響き合う僕らの愛が
いま、眩しい世界を彩なすよ
ああ、巡り合う奇跡は遥か
さあ、新しい朝日の射す方へ歩み出そう
×