Bronco Summer

眠れないままに朝は到来 ただ、ただ冴える意識の中
まだ熱を持たないその光を 窓からちょっと招き入れる
確かに感じた冷たさに 埃が舞ってゆく行き先に
少しだけ疲れている体を 少しだけそこに運んでみる
靴を履くのにてこずりながら カギを開け、ドアをふっと開ける
空腹満たす何かを探しに つれないいつもの顔連れて

週末の夜、真夜中過ぎ 今日初めての電話が鳴る
諦めかけてた興奮に 諦めかけてたその時に
ざわついてる向こう側の音は 誰より何処より響いてくる
ほろ酔い加減の呼び出しは 理由無く居場所を伝えてくる
用意をしているこの体は 明かりを消してドアを開け
ただそこに向かうスピードを試す 時間にさえ負けることはなく

小高い窓から眺める景色は 見事なほどにバランスを保つ
直前に映る全ての影に さして距離を感じることも無く
歩いて行けば、今すぐにでも その麓にたどり着ける気が
気分が走る、暑さが増してく 思いついて外に出てみる
君に教わった歩き方で 君に教わった道筋で
並び終わらない人達と共に 進み始めたそこに向かいながら
吹く風に願うことはひとつ 吹く風に感じることはひとつ
雲の白が色付くときに 振り向いてみる、降りてきた場所を
そしてもう一歩踏み出してみる そしてわかる疲れてる体を
はずかしいくらいの晴天なのさ 足で蹴り上げる豪快な夏

映り込む揺れ動く光 少しだけ伸びて行く
忘れ出すざわつく暑さを 映り込むその指に
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