数え唄

ひとつの秘密を埋めんとして
ふたつの踏み分け道をたどり
みっつの水辺を彷徨い歩く

よっつの宵待ち草咲く夜
いつつの泉に沈められた
むっつの昔ばなしを聞かん

ななつの涙乾かぬままに
やっつの刃(やいば)を抱(いだ)きながら
ここのつの孤独の満ちる心
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