響き合うぼくらの呼び声

コスモスの道を駅まで歩いた
去り行く季節の歌を聴きながら

汗ばむ背中で受け止めた声に
僕はちっとも気付かずに鼻を鳴らした

誰かの手が はずす僕のイヤフォン
振り向けばそこに 得意げな君の顔

響き合うぼくらの呼び声に
重なり始めた街のざわめく音

思い付く言葉をつないでは
君の声を聴きながら、胸に手を当てる

バイパスを越えて届く風よりも
ぼくらの話が途切れないように

大きな身振りで黄昏を隠す
だけどちょっぴり空回り 肩を落とした

駅の方から 押しよせた人波に
飲み込まれながら 腕を伸ばした二人

響き合うぼくらの呼び声を
遮りつづける列車や車の音

言いかけた言葉を乗せながら
イヤフォンの奥ではずっと歌が流れてた

思い付く言葉をつないでは
君の声を聴きながら、胸に手を当てる

響き合うぼくらの呼び声…
×