その夜観覧車最後の一周

きみはこないとわかってた
僕はだめだと知っていた
もうすぐ 最後の
観覧車が回る夜

待ち合わせていたベンチ
この日の掃除も終わり
小さな 帽子が
誰かをいまも待つだけ

さよならなら言えるけど
忘れたりはできないよ
想い出さえない恋じゃ
涙なんてこぼれない

港の船が泣いてる
MERRY-GO-ROUND 静かに停まる
すべてが 消えない
夢のようにはかないね

さよならなら言えるけど
忘れたりはできないよ
観覧車の灯りから
きみのいる街が見える
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