優しい木曜日

ふたりがはじめて
言葉を交わしたのは
風の強い五月の
木曜日の午後

眩しい表通りの
花屋の店先
不機嫌そうに
あなたは私を見つめた

ほんの少し
いまも憶えてるの
百合の花をあなたがくれたこととか

ラーラー ラララッラッ
ラララッラッ
ラーラー ラララッラッ…
ラーラー ラララッラッ
ラララッラッ
ラーラー ラララッラッ ラー

ふたりがはじめて
くちづけ交わしたのは
一週間後の
木曜日の夜

優しい雨の中を
何時間も歩いて
退屈な噂話
繰り返してた

不意にふたり
言葉が途切れたふりして
そしてふたり
お決まりの恋におちるの

ふたりがそのあと
さよならするのは
曇り空の九月の
木曜日の朝

いつの間にかベッドに
あなたはいなくて
そしてふたり
二度と逢うこともないけど

ラーラー ラララッラッ
ラララッラッ
ラーラー ラララッラッ…
ラーラー ラララッラッ
ラララッラッ
ラーラー ラララッラッ ラー
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