桜吹雪

美しく咲き乱れてゆく花弁たちの舞踏会
はかなく散る恋の涙とて桜吹雪

再会を待つ胸の扉を 叩く時はいたずら
涙さえ拭えぬほど 振り返る夕暮れの通い道
鍵を開ける勇気がないのは臆病な僕のせい?
偽ってもつのる君の結晶はまだ溶けない

いくつもの春夏秋冬を 共に歩いてきただろう
蒼く紅く染まってゆく季節に君は居ない

美しく咲き乱れてゆく花弁たちの舞踏会
はかなく散る恋の涙とて桜吹雪

暖かい風に吹かれたなら 忘れてゆけるかな
そう思えば思うほど よみがえる記憶に黄昏れて
置き去りのままの温もりなら そっと波に返して
何時までも沈まぬようにと祈る声が悲しい

どうして夕焼けはいつも 輝いてるだけなのに
強く深くどうしようもなく 寂しくなるのはなぜ?

久方の光うららかな春の日に静心なく
花の散るらむと想ふ 木枯らしの昼下がり

悲しいかな 華やかな はじまりが告げるさよなら
色とりどりに心移り行く季節 喜怒哀楽の花鳥風月
ヒラヒラと フラフラと 揺れ惑う想い空へと
常に繰り返される出会いと別れ 古今東西桜色に染まれ

いくつもの春夏秋冬を 共に歩いてきただろう
蒼く紅く染まっていく季節に君は居ない

美しく咲き乱れてゆく花弁たちの舞踏会
はかなく散る恋の涙とて桜吹雪

久方の光うららかな春の日に静心なく
花の散るらむと想ふ 木枯らしの昼下がり

美しく咲き乱れてゆく花弁たちの舞踏会
はかなく散る恋の涙とて桜吹雪
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